セイバー使い始めた人の少し怪しい、2018年楽天セイバー分析 投手編 辛島航
皆様こんばんは。メッカンダです。
今回は楽天イーグルスの辛島航選手について分析していきたいと思います。
ではまず2018年度の成績から。
最終的な防御率が4点台とはいえ、9敗は負けすぎなのでは・・・と、思っていると
援護率のデータがそれを証明してくれました。
援護率は悲しみの2.85、以前紹介した則本、岸は4点台なのでムエンゴっぷりが輝く。
そして楽天ローテの若手勢の古川、近藤が辛島より更に援護率が低い、という事実に震えます。
さて続いてセイバー分析のお時間。
今回はBB/9を指標として追加しております。なぜかというのは後述。
各指標が優秀か劣っているかを見るために、それぞれの指標の平均を追加しています。
なんとなく数字のイメージがつきやすくなったのではないでしょうか?
彼の成績を2017年と2018年を比べると、WHIPが大幅に悪化しているのがわかります。では何故WHIPが悪化したのだろう、と考えているとK/BBの数値の悪化に目が止まりました。
というわけで、四球率のBB/9に注目した次第であります。
ちなみに2018年度の規定に達した他選手のBB/9を下の画像で見てみましょう。
比較すると辛島選手は、ローテ級投手と比べると四球の多さで難があるというのが分かります。BB/9でも平均より悪化傾向ですし。
2017年は良かったので、彼自身の制球の問題か、今年に入って対策されていることも考えられるでしょうか。
更に彼の投球内容を突き詰めるべく「データで楽しむプロ野球」様の投球内容の項目を17年度、18年度で見ていると興味深いことに、18年度は球種ごとの四球数が万遍なくあがっているのがわかります。
そしてまた面白いことにストレートの見逃し率が20%(17)→28%(18)と、被打率も0.299(17)→0.321(18)と大きく上昇しています。
ここに秘密がありそうですね。流石にプロの技術内容まではわかりませんが、ストレートは見逃すまでギリギリまで引き付けるとかやってるんでしょうか。
彼の持ち味はチェンジアップによる速度差を活かしたタイミングのずらしなので、そこの対策の結果として、見逃し率がつながってくるかもしれません。(技術論は詳しくないので憶測になってしまいますが・・・)
来年はここの対策の対策が、彼の成績浮上の分れ道になりそうです。楽天左腕のエースとして頑張ってほしいなあ。
今回はこんなところで、次回更新は12月15日を予定、したいなあ。選手は考え中です。
ではでは。
セイバー使い始めた人の少し怪しい、2018年楽天セイバー分析 投手編 岸孝之
昨日は仕事疲れとやることで更新諦めました、メッカンダです。
さて始めましょう、楽天イーグルスセイバー分析。
今回は楽天イーグルスの2大エースの一人、岸孝之選手を取り上げます。
まずは2018年度成績から。
防御率 | 勝 | 負 | 奪三振 | 試合数 | 投球回 |
---|---|---|---|---|---|
2.72 | 11 | 4 | 159 | 23 | 159 |
今年度最優秀防御率を打ち立てたのは流石ですね、この防御率があったからこそ、勝ち星もついてきたという感じでしょうか。
ではさっそく、セイバー分析もドン!
防御率が優秀なのと比例するように、WHIPも優秀ですね。
前年度と比べて四球数も減っており、K/BBの値からもそれが伺えます。K/9の数値も則本並みに高く、三振も取れて四球もあまり出さず抑えることが出来る、まさしくエースの投球をしていたことが分かりますね。
逆説的に言えば、エースの条件というのは投手を出塁させず、四球を出すことなく、ある程度狙って三振を取ることができるピッチャーということになるでしょう。
そう考えると、コントロールがよく、カウント玉、決め球があれば、エースが狙える投球スタイルだといえるのでしょう。それをするためにプロ野球選手は苦労してるのですから、かなり難しいハードルなんでしょうけど。
さてデータ的に気になるのは、HR/9の高さ。もともとフライPなので飛翔しやすいと言われていましたが、データでもそれを示しています。その影響でFIPも防御率とかなり乖離していますね。
ちなみに一番HRを喰らった球団は西武ライオンズの8本。いかに楽天をカモにしていたかが分かりますね。
個人的に気になるデータは本年度の月別成績。
7月から調子を落としているのが見て取れますね。投球回も7月からガクンと下がっています。
夏頃から、レギュラーの野球選手にはつらい時期とはいいますが、彼自身の年齢が来年35と野球選手としては衰えも見えてくるタイミングだけに通年で活躍できるか怖いところです。
2度目の優勝が先か、野球選手としての寿命が先か。
来年、再来年あたりが勝負の年となるかもしれません。
それではまた近いうちに。次回は楽天左のエース、辛島でお送りしたいと思います。ではでは。
セイバー使い始めた人の少し怪しい、2018年楽天セイバー分析 投手編 則本昂大
では、早速始めましょう。
まず今年度だけだとデータの傾向がわかりずらいので、デビュー年の2013年までデータを拾ってます。
ちなみに今年の成績
門倉ばりの勝敗数ですね、防御率ですが2017年が2.57だったのでだいぶ悪化しております。
さて何があったのか、分析してまいりましょう。
今回の企画は、自分がそもそもセイバー計算式の過程を理解する目的もあるため、
単純な投球成績からでる
「WHIP」「K/9」「K/BB」「HR/9」「FIP」「LOB%」「被BABIP」「小松式ドミネーション」を採用しています。(小松式Dは先発と中継ぎ・クローザーを一緒の土俵に立たせるための指標として試しに使っています。)
さて指標を見てみると、やはり防御率の悪化に比例して、WIHPとFIPも悪化しております。
残塁率を見るLOB%は成績が良かった去年とほぼ変わらず、被BABIPも変わらない(そもそも奪三振を取れる性質があるため被BABIPが上がりづらいのですが)うえ、奪三振率を示すK/9も例年と比べ、そこまで離れておりません。
そう考えると、三振は取れるが打ち込まれる状況が多いということでしょうか。
HR/9の数値の増加から察するに、長打を打たれる割合が増えたのは事実です。2017年の被本塁打11本と比べ、今年は18本の大幅増。
防御率の悪化はここに理由がありそうです。
さて2018年の対戦成績を見ると、早速犯人が分かりました。
犯人は、球団別防御率を9点台まで押し上げたペナントレース覇者、「西武ライオンズ」です。
ネット界隈でも一部で話題になっていましたが、西武は則本の癖を見抜いているという噂が真実味を増しますね。
西武だけ投球回数と打者数が少ないにも関わらず、ここまで防御率を悪化させられているとなると則本は完全に攻略されていることに他なりません。
奪三振が少なく、四球が投球回を考えても多いことから、変化球を見切ってるといった印象を受けます。
来年の成績立て直しには、対西武戦をどう攻略するかにかかっているのは間違いないでしょう。楽天に浅村が来たとはいえ、西武打者はまだまだ猛者ぞろいです。
こんな感じで進めて参ります。明日は岸で、楽天2年分のデータを使ってお送りします。ぶっちゃけ仕事終わりなので、今日より文章少ないかもしれないけどご愛敬ということで一つ。
ではではー。
セイバー使い始めた人の少し怪しい、2018年楽天セイバー分析 投手編 開始のお知らせ
こんばんは、メッカンダです。
今年も終わる前に始めたいと思います、わが愛する楽天イーグルスのセイバー分析。
やり方として基本的なデータはネットで集めつつ、こちらで計算して分析出来ればいいなと思っています。
ちなみに怠り気味なブログの更新を増やしたいので、一選手の解析を1日ごとにやろうかなと画策中。僕のやる気が足りるかは、神のみぞ知ることでございますが。
今回はこのデータ使いますよと、下準備のご紹介。
から、楽天イーグルスの投手のデータをお借りしています。
スプレッドシートはこんな感じ。
基本的なデータからセイバーの計算をスプレッドシートで行い、その投手と特性を明らかにしていく感じの内容になるかと思います。
まずは明日、則本から。
アメリカ旅行 ボストン編
こんにちは、メッカンダことご隠居です。
さてまず初めにブログタイトル変更しました。
色々ブログをいじりたいが、ロボアニメ以外も書きたい・・・という事で。
今回はアメリカ旅行で行ってまいりました、3都市(ボストン、ニューヘイブン、ニューヨーク)の備忘録を3編に分けてお送りしたいと思います。
まず今回の出発は羽田からロサンゼルスを経由してボストンに向かうルートになります。
ちなみに片道17万円、たけぇ・・・。
日本人だらけであまり海外にいく感じはない中、ロス到着。
で、乗り継ぎターミナルはどこ?・・・無事迷子です。
カウンターと往来を何度行き来して、ようやく到着。
ロサンゼルス空港はターミナルが何個もあるので要注意ですね。
ボストン空港につき、飯でも食って向かおうと思っていましたが、空港近くほんとなんにもないので、タクシー直行。
黒人の運ちゃんのに乗りましたが、スキャナーへのカードの通し方がわからんかったり、色々テンパる。
そんなこんなでホテルに着いたはいいが、今度フロントがいない・・・え( ^ω^)・・・。
ホテル連絡先に電話かけても通じないわ、フロントの閉まる時間が迫るわで、内心「どうすりゃいんだ」状態。
仕方ないので、通りすがるホテルの客に話しかけてみると、フロントは別の場所だと丁寧に教えてくれた。こんときほど人にやさしくしてもらってありがたいと感じた時はなかった。
なんか色々グダグダしましたが、とりあえずホテルに入りその日は終了。いや22時間ぐらい飛行機乗ったしモウムリ‐。
2日目
安心と信頼のセブンイレブンで見慣れたカップ麺を購入、レンジで調理するのがアメリカ式らしい。
地下鉄で、ちょっともたつく。あっちは1日乗車券方式だそうで。知らずに片道でそれぞれ買ってしまい、軽い無駄遣い。散っていたお金を思い泣く。
ボストン市内到着したら、まずは公園へ移動。
というのも、ボストン観光名物はフリーダムトレイルという史跡巡り。道路のレンガの目印を頼りに、博物館、教会、墓地etc.と様々なものをみれる方式になっている。
墓地も教会もボストンで一番歴史が古いとのことなので、なかなか歴史がある。
墓地の墓石、デザインがちょっと凝ってて昔から墓石を装飾する文化があるんだなあと思いながら鑑賞。墓石に髑髏描くのはありなのか?と東洋の感覚だと思ってしまう。
教会も幻想的な雰囲気が◎、仕切りはイギリス式だそうで。(国教会風らしい)
最古の学校校舎(中身はオフィスとステーキハウス)を通り過ぎ、次に向かったのは独立博物館。
教会に併設されており、力んで解説全読みしてたら1時間以上経ってしまう痛恨のミス。あっ、展示はボストン茶会事件とその後の歴史の流れを追っていくボストンの郷土史になってます、かろうじて読める程度でも面白い人には面白い内容だと思える。
奴隷制廃止運動者はどうもボストン出身者が絡んでるのか、そういう展示も多かった。
いい加減腹が減ったので、そこらへんのイギリス料理屋で昼食。
メニューのパスタを頼んだら、出てきたのがこちら↓
パスタの定義が問われる、真ん中の漬けるソースが上手かったんだけどいかんせん量がアメリカンサイズなので、おなかはエイリアンの卵が植え付けられたような違和感。
重いお腹をなんとか動かしながら、市内を再び移動開始。
時間がないので、博物館やら記念館、教会は外観を拝見するだけにとどめ、さっさと移動。
市内から橋を越えて、目指すは・・・USSコンスティチューション!
詳しくはwikiみればわかりますが、世界最古の現役軍艦で帆船、みるきゃないでしょ?
結果→IDチェックができないと入れません。
なん・・・だと・・・。(AA略
パスポートを置いてきたら、こうなるとは。(涙)海軍兵士の元気そうな掛け声を背に浴びながら、トボトボと別の船着き場に移動。
もう1艇係留されているのは、駆逐艦カッシン・ヤング。まあせっかくなので、見てくとWWⅡ時の装備などや資材やらがみれて、なかなか面白い。
カミカゼの記述もあり、そのせいで対空機銃が増設されたと解説が。
その後USSコンスティチューション博文館じっくり眺めていて、気づいたら閉館時間。
とりあえず駅まで戻って、帰宅。
帰りの時点で時差ボケのせいでバイオリズムで眠くなってきたので、飯も食わず速攻入眠。
3日目
早く寝たせいで3時過ぎぐらいにおきるも、ソファーでゴロゴロしながら過ごす。
チェックアウトする前のかたずけの時、貼り紙の「ごみは持ち帰れ」の文言を真に受け、ゴミ捨て場を探しに行く。案の定見つからない。
なのでカウンターに拙い英語で質問しに行くと、「部屋に置いといて」とのこと。なんじゃそりゃ。
電車で市街地をぬけ、目指すはフェイフェンパーク。生憎レッドソックスの試合はやってないので、外周ぐるりで終わり。というか、ボストン・ニューヨークどちらの日程でも現地試合と日程かぶらないのはおかしい。神よ忖度しろ。
地図を見たら意外と歩ける距離なので、そのままボストン美術館へ強行軍。鳩よりはるかにでかい水鳥が公園にたむろしてるの、ザ・アメリカって感じ。
ボストン美術館の威容。アメリカの暦でも平日なはずだが、そこそこ混んでる。まあ世界的にも有名と聞いているし、なにより展示数が桁違い。
もう作品と解説を真面目に見てると疲労するだけなので、写真を撮りがてらサクサク見回る。というか、こんなところでタブレットのカメラ性能が大事になるとは思いもしなかった。撮ってる最中は気づかなかったが、半分近くはもうブレブレ。
ASUSェ・・・と思いながら、昼近くになりランチにダッシュ。ボストン美術館内のランチスペースは店員の愛想もよく、非常に快適だった。気にかけてくれるあまり、サイズがでかいピザを休みをはさみながら食べていたら、皿をもってかれそうになったのはご愛敬。
各展示をできる限り巡回しながらまわるも、今思い出そうとするとすっかり忘れているので反省。やっぱ解説とかみないと脳内で紐づかないね。
ニューヘイブン行きの電車の時間もあるので、16時半ぐらいに早めの退散。
最寄駅からネットで買ったamtrackの電車の停車駅に到着。チケットに何番線とか書いてないのと、電工掲示板に表示がないのでさっそくチケット売り場に突撃。
めんどくさそうに、あそこ行けよと指をさされたので到着20分前ぐらいに改札ゲート(人力)に突撃。チケットは電子化しているのに、改札に人がいるなんて考えてみりゃ奇妙だ。アメリカの電車は時間を守らないだのなんだの、日本のネットの風評被害も関係なく定刻通りに到着。
車掌さんがチケット巡回する中で、駅が「あと何駅だよ」っぽいことを教えてくれたのは素直にありがたかった。電車で優雅に風景を見ようと考えていたが、歩き疲れすぎて爆睡。
7時になってもなかなか暮れないアメリカの夕暮れを、amtrackの電車は走る。
そしてようやく暗くなった8時過ぎの空、ニューヘイブンに静かに僕は降りたった。
ニューヘイブン編へ続く
今更更な夏ロボットアニメレビュー
お初の読者は始めまして。
もしブログを読んでくださっている読者がいましたらお久しぶりです。
メッカンダです。
仕事とプライベートの忙しさにかまけて、ブログの執筆のことが頭の中で因果地平の果てにまで吹っ飛んでおりました
ですが、忙しい中でロボアニメ鑑賞はなんとか続けておりました。
今更夏クールロボアニメと思う方もいらっしゃると思いますが、遅まきながらレビューを読んでいただけると幸いです。
マクロスデルタ ☆☆☆★/☆五つ評価 ※★は0.5
ついに参りました、マクロスFに続くマクロスシリーズの続編。今回は、歌姫ならぬアイドルユニットという、最近流行りのスタイル。(といっても全盛期は過ぎた感がありますが・・・)そして、敵であるウィンダミアの空中騎士団もも女性向けを狙ったイケメン揃いといったある意味対象広げすぎじゃないか、というキャラクター布陣。加えてバルキリーのデザインも統合軍側が双発機、ウィンダミア側が単発機と、ある意味対照的。
視聴中の話の展開は、ここ最近のロボットアニメの中でもかなり面白い部類であると思いました。中盤の主人公たち統合軍側が敗走する話は、これからどうなるんだ?!というわくわく感があったし,中盤からの終盤まではウィンダミア対統合軍のバトルはじめ、主人公たちと空中騎士団の接触、ワルキューレの生い立ちとなぜ彼女らが歌うのかが濃密に描かれ、どう決着をつけるか全く予想のつかない展開に期待したものです。
さてその気になる最終回は・・・、交戦中に突如野望をむき出しにしラスボス化した敵の眼鏡君に対し、δ小隊と空中騎士団はこれまた突然に共同戦線をはり、リンゴ姫ことフレイアのおかげで美雲も無事戦線復帰、ワルキューレ復活。地味に、ほんとーに地味ながら主人公とミラージュのコンビも頑張るなか、エース白騎士がラスボス眼鏡君に止めを刺しながら、爆炎の中に消え、ウィンダミア撤退、和平交渉ENDへ・・・。
・・・えっ、
・・・なんか違くね。
(最終回におけるラスボスどや顔眼鏡)
と、こんな感じで自分が思い描いていた結末(ウィンダミアと統合軍である程度決着をつける感じで、進むと勝手に思ってました)と、ずいぶん違う、あれ君そっちいっちゃうの?みたいな終わり方でした。確かに、ウィンダミア側にもかなりクローズアップして感情移入させる演出してましたから、ハッピーエンドに持っていくにはこういう結末に向かうのもやむなしだったわけのでしょうけども。
しっかし、逆を言えば決着としては何ともあいまいな落としどころに落ち着いてしまったともいえるでしょう。主人公側もウィンダミア側でも魅力的なキャラを作ろうと頑張っていましたが、そのせいで描写が浅いというか中途半端になってしまったキャラクターもいました。
例えば美雲。ミステリアスでクールなキャラ付け故、多少人と距離を置くキャラクターで、そのうえ明かされたバックボーンはクローンで歌を歌うことしか生きる理由がないというもの。物語ではワルキューレのなかでフレイアを導くキャラだったものの、前述のキャラクター性と経歴のこともあり、自分のことを語らないので最終回でのワルキューレ復帰へのカタルシスとキャラへの感情移入が少し難しい感じに。
他にも空中騎士団の双子とか、全然話に絡まないのもいたり。お前ら薬の出どころ探す時しか活躍の記憶ないぞ。
そして問題点がもう二つ。
まずマクロスシリーズの話の中での核の一つ「三角関係」があんまりうまく描かれなかったこと。というか、ぶっちゃけ盛り上がりませんでしたね、はい。
ミラージュが奥手だったいうか、距離間が戦友とか同僚のままでストップしてる一方、フレイヤとハヤテの仲は、ワルキューレ絡みのイベントでガンガン進んでいきます。もうこれ、彼女に勝ち目ないじゃん・・・って感じで終盤まで進んでいきます。良くも悪くもフレイヤのヒロイン力が高すぎましたね。
もう一つは、前述でも述べたように敵味方の様々なキャラクターを掘り下げようとした関係で、結局主人公・ヒロイン以外のキャラクター個人のバックグラウンドと成長過程が少し薄味だったかなという点。美雲さんとか空中騎士団の影が薄い面々とか、まさしくその最たる例といったところ。
なんというか、視聴者の狙いどころを広げすぎたというか、ドラマを頑張って広げようとした結果、若干とっ散らかった感じになったとでもいうのでしょうか。分割2クールでやれれば、ここら辺はかなり描けてたのではないと思う次第。
ここまでちょっと惜しかった点を挙げていましたが、このアニメに点数をつけるなら平均点以上の秀作であることに異論はありません。
今回菅野よう子がいない中で、今よりのアイドルソングに寄せた感じのワルキューレの歌は後からじわじわくるという、遅効性の毒みたいな切れ味でした。アイドルソングの電波曲っぽさが少しはいってたりしながらも女性ボーカル5人のパワーがきかせるんでしょうか。自分はヘビロテしてしまう曲は「破滅の純情」でしたね。
作劇の中でもワルキューレの掘り下げも十分だったと思っています。ワルキューレ結成の過去話とか、今に至るまでのメンバーの関係性の掘り下げとか戦術アイドルユニットというちょっとアイドルとは違う苦労を見せるにちょうどよかったですし。願わくば、ここに美雲さんがより絡んできたらより最終回が味わい深いものになっただろうに。
ちなみに推しメンはカナメ・バッカニアさんで。彼女の境遇とリーダーを張るにふさわしいフォローっぷりとしっかりさをみれば、そらメッサー少尉のようにファンになるよ。
バトル描写もエリュシオン強攻型の戦いっぷりがかなり良かったですね、マクロスFの時と言いマクロス艦の戦闘シーンにハズレ無しという印象。主人公達の戦闘はファイター形態中心の空戦がメインでしたね、主人公の名前の由来のインメルマンターンはやっぱりやるよなと思いながら見てたり。
総合していうと、深夜アニメとしては平均点以上のアニメですが、マクロスシリーズのテーマを考えて評価をしますと、あと1歩及ばないっと言った感じでしょうか。
(良くも悪くもヒロイン力が強すぎましたね・・・)
クロムクロ 評価 ☆☆★
PAワークス初となるロボットアニメ。敵が外宇宙からの侵略してくる宇宙人だったり、主人公剣之介が戦国の過去からやってきた武士だったり、黒部ダムが光子力研究所みたいな秘密基地化していたりと、ひと昔前のテンプレが活きるアニメ。剣之助が姫追っかけすぎなところがあるとはいえ、根がまっすぐで責任感のある、真正面から受け止める気負いのある、もののふタイプな主人公なので、由紀奈との絡みも併せて安心してみれましたね。ここまで二人の仲を応援したいカップルは久しぶりじゃないかな。
序盤は敵侵略、鬼の謎、剣之介の過去に加えて、敵ロボット(ギミック付き)VSクロムクロの殺陣が見ごたえがあり,なかなか期待させるものがありました。学園になじんでいく日常話も盛り込みつつ、いい感じの展開になるかとおもいきや・・・。
なんというか、話の盛り上げ方が蛇行しすぎで「あれ、落ちてかないぞ、上がらないぞ」という感じになっていきます。盛り上がりそうなところから、次の回が旅行回とか撮影回だったり。もちろん戦闘もありますが、本当に比率的に3:1ぐらいなのでちょっと刺激不足を感じたり。もっと敵さん出撃してきていいのよ。
富山県が舞台ゆえでしょうか、都会のせわしなさと関係なく話がスローテンポで進んできてます。ただ話が進んでいないわけではなく、剣之介と由紀奈と関係性の変化を軸に訓練回、学園祭回、旅行回などイベントをこなしながら進んでいくわけです。
そういう意味ではこのアニメは現代女子高生とタイムスリップしたお侍の二人のカップルの恋愛譚と学園の日常+α(ロボット成分)というのが正しい見方かも。まあSF要素あんまりいらなかったですし。
(中途半端な立場過ぎて一番いらなかったの先生じゃないかな・・・)
ただこの話一つ一つが無関係というわけでは決してなく、これらの緩い回があったからこそ最終回の二人の行動と結末であり、視聴者は二人の選択肢を全力で応援したくなるんですね。
ロボットアニメとして、そしてエンタメとしてのアニメとしてはちょい微妙ですが。二人の恋愛譚としては面白かったと思うのでこの評価。しっかし最近はラインバレルみたいな足首がないメカデザ流行ってますなあ。
前作TFADから、新たにコンボイ司令官を加え始まった第2シーズン。ジャイロゼッターEDを彷彿させるサイバトロンチームが踊り狂うEDも健在。
今作の見どころは、子供向けとしての王道と安定を目指したゆえの、心配なく見れる王道展開とチームリーダーとして自立し始めたビーとコンボイのすれ違い。
(超えるべき上司と守るべき元部下、映画ではそんな展開ないのでなおさらよい)
基本一話完結で、きちんと起承転結を抑えつつ最後はきちんと締める展開は後腐れなくしっかり見ることができます。(それをいい意味で裏切る盛り上がりがない、王道過ぎて味気ないといえばそれまでだが・・・)もちろん戦闘で盛り上がる回もあり、サウンドウェーブ、ストッケードの戦闘回は十分に面白いといえるでしょう。
そしてそうした展開の中で、バンブルビーとコンボイのリーダーを巡るすれ違いがいいスパイスになっている。かつての部下としての立場から一転チームリーダーとして成長した結果、指図されることに反感を覚える、ある種のニューリーダー病っぽくなってしまったビーと、自分の豊富な経験と責任感ゆえに口を出さずにはいられない過保護感があるコンボイのさざ波のような微妙な対立がリアルな感じがする。車両になれないグリムロックの苦悩や、サイバトロンの面子の小さな関係の変化を含めて、対人関係としてのチームをより描けてたのではないでしょうか。
あと前作あんなに頼りになったコンボイがプライムにパワーを吸われて、ちょっとポンコツになっているのがかわいい。
欠点として、やはりTFPと比べてシリアスさが足りないなと感じますな。(というか、TFPがいい塩梅過ぎた)
そして、新たに出てきたディセプティコンチームのリーダーを使わない展開はもったいなさすぎる。特にグロウストライクとか、いいキャラだったのにな・・・。
最終決戦で作戦が決まるのはよかったんですけど、膨大な数のディセプティコンと戦う展開もみてみたかったこともありますし。
アメリカの視聴者のツボを丹念にマーケティングして練られた展開と欠点を鑑みた結果、☆四つで。最近の深夜アニメとは作りが違いますね、やっぱり。
では次は、秋冬アニメレビューになりますでしょうか。気長にお待ちいただけると幸いです。
セイバー使い慣れてない人の楽天データ分析編 野手編
だいぶブログタイトルから脱線しはじめ、ブログタイトルどうっすかなっと悩んでいるメッカンダです。
今回は自分の応援している楽天イーグルスの選手をセイバー指標を基に見直してみようという企画です。
自分がまだまだセイバー慣れしていないのもあって、考察とか数値から判断が雑になってるかもしれませんがご容赦のほどを。
ちなみに登場する選手はスタメン+試合出場機会のある選手のみです。基本2015年度とのデータを使用していきます、ない人は2016のみ。
基本データ
銀次
アヘ単界の大ボスにして、楽天の打者の顔の一人。
PSN(パワーとスピードを兼ねた選手であるかの数値、(本塁打 × 盗塁 × 2) ÷ (本塁打 + 盗塁 ) = PSNで求められる)の数値1.78と全安打のなかで単打数が8割5分以上あることがそれを証明してくれる。
BB/K(打者の選球眼をみる指標、四球÷三振)の指標は楽天スタメン中トップの1.58。
得点との相関関係が強いと言われる、XR27はウィーラーに次いで4.78と高く、中軸として得点稼ぎを期待できる打者だとわかる。
藤田一也
楽天の正二塁手にして、守備のプロと呼ばれる守備能力の持ち主。下位打線で恐怖の8番と言われるなど、打撃にも定評があったりする。
打撃の指標としては平均的なのだが、面白いのが彼の得点圏打率。
2015年の得点圏打率が0.326、今年の得点圏打率は0.455とチャンス時の打率が跳ね上がるのだ。2015年の打席とのチャンスでの打率の差異は0.054でチャンスに強いパリーグ三傑に仲間入りしている。
RCとXR(どちらとも打者の創出した総得点を表す)の両方でも稼頭央に次いで2位と、打点に貢献していたのが見て取れる。ただRC27とXR27(打者一人で打線を組んだ場合の試合の得点数)だとどちらも順位を落とすのが、よくわからない。
RC27で使う数式の『TO = 打数 - 安打 + 犠打 + 犠飛 + 盗塁死 + 併殺打』を見る限り、両方の指標では長打力がなく、犠打・犠飛・併殺される危険性があがるため、数値が落ちる、といった感じか。
2015年楽天打線の中核。ウィーラー覚醒は後半なこともあり、孤軍奮闘していたメジャー帰りである。XR、RCからも超絶貧打打線において、打点に貢献していた数少ない一人である。(けが人頻発もあり、打線の怖く無さは群を抜いていた。)
Isop(長打の割合指標・長打ー安打)や長打率をみると、平均をとびぬけて長打力が高いわけではなく、さすがに40手前ということもあり、見た目から想像できない衰えを感じる。
まあここで問題なのは、楽天野手陣の深刻な長打力不足という点だが・・・
PSNやTA(アウト一つ取られる前に塁をいくつ稼げるか)が高いのは、本塁打もうて、盗塁もある程度(盗塁成功率8割7分!)でき、四球も平均程度に稼げるからだろう。老いて長打率が落ち、動体視力や脚力の低下でも、なおこの成績であるから、全盛期の成績は・・・と感じずにはいられない数値である。
ウィーラー
前半はサンチェスと並んで良くない成績であったが、後半戦に覚醒した元ヤンキースにしてMrポテトヘッド。
SecAやISOP、長打率をみても楽天野手陣の中でとびぬけており、楽天が待望した長距離砲だとわかる。個人的に気になっているのは、2015年の失策が11もあることから、どうも守備はそこまで上手くないタイプのようである。
2016年のUZRもマイナス(といっても-0.3)なので、そこを打撃で取り返してほしいところ。
楽天の正捕手にして、楽天のリーダー・選手会会長を務める優等生。
2015年は2割5分台以上にのせていた2013年・2014年と比べると明らかに打撃の調子を落としていたのがわかる。特に露骨に打てなかった下位打線にいたせいか、打点が全然稼げていない。
彼の特筆すべき特徴は、驚異の選球眼。ISOD(四死球での出塁率の割合)が1以上を超えており、四球数から判断してもやたらめったら四球を選べてるのは間違いない。ちなみにISODは1.000を超えると選球眼が素晴らしい選手となる。捕手ゆえに配球を読んでバッティングしてるといわれるが、その成果か・・・。
あと併殺打が楽天1位の11と、犠打が2位の11なのでやはりバッティングはセカンド・ショート方面への流し打ちが多くなっているのがわかる。
そして驚いたのが楽天日本人野手のなかでSecAは枡田に続いて2位という事。楽天の中では長打もある程度狙えるという、知られざる特徴があったようだ。
オリックスからトレードで入団し、バックアップや代打要員かと思いきや藤田やスタメンの離脱も重なりスタメン兼上位打線の要として機能していた、輝けるおっさんの一人。
四球拒否打法ともいわれるように、とにかく選球眼がなく、IsoDは驚異の0.028を誇る。二塁打数も本塁打数も楽天上位陣に入るのに、出塁率やOPSでは数値が全然よくないのはそこらへんが原因だと思われる。
PSNが松井稼頭央に次いで高く、つまりそれだけ盗塁数も稼いでいたようだが稼頭央と違う点として盗塁成功率が6割台という点があげられる。(盗塁成功率の目標はおよそ7割と言われる。)つまり、そんな盗塁上手くないのである。ある意味、デーブ楽天の機動力野球の犠牲者ともいえる。
またUZRとRngR(同ポジションの平均守備者としてどの程度失点を防げたのかの割合)がマイナス2ケタ台とぶっちぎりをマーク。ぶっちゃけ、守備は・・・。
だが擁護させてもらうとBABIPが0.24なので運が悪い可能性もあるし、スタメンがケガで続々と離脱していた時は、数少ない長打が狙える選手であったし、ビハインドや同点時に打点を挙げられる上位を任せられる数少ない野手であった。(どんだけ駒が少なかったを物語るわけだが)
あと変化球打ちが得意だったり、色々癖がありすぎる野手の一人。なんだかんだこの年で頑張れてるのもすごい。
彼も15年の打率キャリアは下降線を描いている。色々悪いこと重なりすぎでしょ・・・。
15盗塁と元盗塁王にしては盗塁は少ないものの、盗塁成功率は7割台とまずまず。二塁打・三塁打ともに野手陣のなかでは多いほうなので、走塁と盗塁で進塁するスペックは高いように見える。犠打・犠飛も数が多くないので、リードオフマン適正がやたら高いように見えるが。
守備に関しては無失策記録を持っているなど、守備力は何気にたかい。2016年のデータになるがUZRもRngRも平均的と優秀とは言えなくても、安定しているぐらいとはいえる。ただ肩が弱いのが若干難点。
打撃にかんしてはストレートの安打率が高いので、変化球は苦手、ストレートの配球を読んでる可能性も?カウントが早いと打率が高いので、早打ち傾向があるのかもしれない。
福田将義
中川とともに現れた楽天若手希望の星。
しかし実はデータでみるとまだまだ未熟であることが分かる。
例えば出塁率を見ても3割を切っているのはいただけない。そして、なによりまずいのが盗塁成功率。13-5(盗塁企図数ー成功数)で成功率は4割以下!いかんでしょ。
野手陣のOPSでは下から三位ほどだが、彼より下の島内・岡島のBABIPが異常な数値なことを考慮に入れると、実質最下位になってしまう。いかんでしょ。
ストライクゾーンの見逃し率が45%ほどあり、打撃には課題が多いといえる。
そんな彼の持ち味は守備とバントのうまさ。守備では一度も失策なし(エラーがついていない可能性もあるが)で、犠打数も成功率高い。守備固めから脱却し、打撃がついてくるようになれば、スタメンは遠くはないだろう。
2016年データ
岡島琢朗
楽天不動の一番として活躍する、イケメン野手。
15年はバビりすぎなのと腰の症状で長期離脱したので打席数が少なく、参考にならなそうなので16年のデータを使用。
恐るべきは長打率と出塁率。長打率は0.452、出塁率は0.388と2015では比類する選手がいないほどの数値を残している。BABIPが0.352と振り切れているので調子を落とすことは否定できないが、それでも15年の成績は楽々と超えていきそうな予感はある。
盗塁成功率は高く三塁打もあるので、足を使って野球をするタイプ。ちなみに守備下手といわれているがUZRの守備はマイナス。ARMとRngRが良くないので、おそらく捕球判断と肩両方よくないという攻撃全ぶりな選手。
2016年は下位打線もある程度打てるようになっているので、出塁し打点を上げるという二つの役割を求められそうである。
茂木栄五郎
オコエに話題を掻っ攫われる中、スタメンショートとして定着し活躍するドラ3大卒野手。サードからショートへのコンバートでこんな活躍するとは、楽天ファンだれもが思いもしなかった。
UZRは5.6で楽天スタメンダントツの1位。藤田と合わせて、内野守備の強化に大いに貢献している。RngRが高いので、守備範囲が広くアウトがとれるタイプだと思われる。
打撃は三振が打席数の割には多かったりと、まだまだ粗が目立つが素質は十分あると思われる。まずすでに岡島以上に二塁打、三塁打数があり走塁能力は十分にあるといえる。打席内容でも、カットがそれなりにできたりと打席で粘る力はあるので選球眼を磨くかカットする技術を上げれば、よりいやらしく勝負が難しい打者になれる。
三振は変化球の対応と配球を読む技術を身に着ければ、改善されるはずなのでまだまだ期待できる若手の一人である。
思った以上にデータを読みながら選手を分析するというのが、疲れる作業だったので今回はここまで。時間があけば、楽天投手編もやるが果たしていつになるだろうか・・・
さて明日からコボスタ行ったりと忙しくなりそうなので、次回の更新内容は未定とさせていただきます。ザブングルみたりといろいろしてるんだけどねえ。
コボスタ感想が先かなあ・・・。
とりあえず皆さま楽しいGWを。