セイバー使い始めた人の少し怪しい、2018年楽天セイバー分析 投手編 高梨雄平
予告日より遅れてですが、とりあえず投稿します。メッカンダです。
今回は中継ぎとして70登板の獅子奮迅の活躍をした、左キラーの変則サイド高梨選手をとりあげます。
とりあえずまず今年の成績から取り上げましょうか。こんな感じです。
登板数の割には投球回が少ないですね、理由として彼は左打者へのワンポイントとして扱われていたのもあるためです。
とはいえ、今年の楽天の継投の薄さもあり、ワンポイントだけでなく1イニング任されたり、僅差ビハインドや同点時に登板する便利屋的扱いになった結果がこの登板数なわけです。
ルーキーイヤーの去年の防御率は1.03と規格外ですが、落とした今年2年目でこの成績とこの働きなら十分立派だと思います。
では、そんな彼のセイバー指標を見てみましょう。どん!
2017年の成績はセイバーでも非常に優秀だとよくわかります、そして成績を落とした今年でもK/9,HR/9,WHIPを見ていると十分優秀な成績だと思えます。特にHR/9はこの登板数で被本塁打が1本なので、この成績になっています。
2017年で気になったのがFIPの計算式の下にあるFIPと失点率の乖離。防御率の下にちょこんと出てる数字が失点率ですが、2017年はFIPとの乖離が1.71という強烈な数字になっています。被BABIPの数値の低さと合わせると、2017年は運が良くてこの防御率になった可能性もあります。(1年ベースなので、言い切ることはできませんが。)
さて続いて2018年の成績の悪化の理由を探っていきましょう。
BB/9とK/BBの差が17年と18年では大きく違うところから、2018年は四球が増えています。この原因を探っていくと、彼の対左右別打撃成績の差にいきつきました。下記画像でお分かりの通り、右打者の対戦成績が左に比べるとすこぶる良くないのがわかります。
この理由は左投げの彼の球種にあります。彼の投球割合をみてみましょう。
彼がスライダーを多用するPだと分かると思います。特に2スト以降はスライダーの割合が多く、左殺しの決め球になっています。
右打者に打たれているのは、このスライダーが対右に機能しずらいということでしょう。右打者に対して向かって曲がってしまうので、捉えやすいのが大きいのでしょう。
ちなみに四球の増加ですが、このスライダーでの四球が多いので攻めるか荒れた結果だと考えるのがよいでしょうか。右の四死球が被打数に対しても多いので、右打者は見ていく意識が高いか、投球として攻めあぐねる確率が高い印象があります。
彼の今後の課題は右打者対策なので、ほぼ投げていないシンカーを使えるようになるか、シンカーをより高めていけば面白そうです。
イーグルス期待の中継ぎとして来年も活躍してくれればいいね。
次回は復活を遂げたスリーマウンテン(解散済み)の一角、青山選手を取り上げたいと
思います。28ぐらいにあげれればと思いつつ、また次回。ではでは。