楽天酒井知史はどうなるか?~素人がセイバーから見る2020年予想~
どうもメッカンダです。
開幕に向けてキャンプも始まり球春といった季節になってきましたね。
今回は美馬選手の人的保証で楽天に移籍した、酒居知史選手をクローズアップしていきたいと思います。
まずは簡単に彼の経歴から。
2017年に社会人からドラフト2位で入団、2018年には先発で勝利も収め、2019年にはロッテの勝ち継投でも投げていた即戦力の27歳右腕です。
2018~2019年の投球成績
さて一昨年、去年の成績を見てみましょう。2018年の先発を勤めた際には成績が奮っていませんでしたが、19年に中継ぎに転向してからは成績がかなり良化したといえると思います。
25HPあげているので、ある程度通用したといってもいいでしょう。
2019年投球内訳
彼の持ち球として、抜群の性能を誇るのがフォークです。
グラフを見てわかる通り、左右関係なく高い空振り率をほこる、圧倒的な決め球です。
右打者にはスライダーもあり、そのおかげか被打率が0.214とかなり効いています。
ですが反面左打者への横変化球がなく、ストレートとフォークの2球種をメインにしてなんとかしています。
左打者への被打率は0.26でやや高め、今後対応されることを考えると対策がほしいところ。
引用元:https://spaia.jp/baseball/npb/player/1600142
今後の課題と改善案
さて今後どうするかを考える上で、もう少し彼の成績にクローズアップしてみましょう。
下記画像は酒居選手の投手指標に関する一覧です。
2018年と比べるとほぼ全ての指標が改善傾向にあるのですが、HR/9(被本塁打率)が悪化しています。
投球割合の表を見て分かるように、投球の中でストライクが被本塁打率が高いのが見て取れます。
彼のストライクは平均球速143㎞とやや遅く、特にパリーグの右腕は速球派が多いので対応されやすかったと考えるのが妥当でしょうか。
引用元:http://nf3.sakura.ne.jp/Pacific/M/p/23_stat.htm
対策として考えられるのは二つ。
1つはストレートの球速アップ。モデルケースとして、同じくフォーク・スライダーが持ち球の森原投手が挙げられます。
彼のストレートの平均球速は149㎞で、左はストレートとフォークのみでほぼ抑えています。
フォークとスライダーの空振り率が高いと酒居選手にとっては、より強みを活かせる形になります。引用元:https://spaia.jp/baseball/npb/player/1600096
もう一つは持ち球としてツーシームを覚えること。
こちらはストレートと近い球速で投げられれば、外角に投げる際に二択を迫ることでカウントを稼いだりゴロアウトにすることができます。
近年亜大ツーシームという下変化量が大きい垂れるツーシームを投げるピッチャーが増えていますが、
今回は芯から外させたいので横変化量があるツーシームを投げれれば理想的ですね。
これはできるようになれば、先発やロングリリーフも視野に入るかもしれません。
キャンプインも始まり、酒井選手が昨年からどう進化するのか。
比較的層が厚い楽天中継ぎ陣は競争も激化しているので、その中でどう活躍するか楽しみです。