ご隠居さんの楽天イーグルスとか、ロボアニメ・歴史とか適当に書き綴りたいブログ

自分の趣味の(野球)楽天イーグルス、ロボットアニメ、SF、歴史、その他適当に興味を持ったものについて連々と書き重ねるブログ面白い事は言えません。

2020春アニメwitロボアニメ感想

お久しぶりです、メッカンダです。

ここのところインドア三昧なので久しぶりにアウトプットすべく記事を書きます。

というわけで今回は「2020春アニメ感想」をレビューしていきます。
上からおすすめ順で書いていきたいと思います。

 

 

 

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波よ聞いてくれ

今期一押しのダークホースになった作品。
失恋したカレー店店員の主人公鼓田ミナレがなんか色々あって深夜ラジオパーソナリティーに抜擢されて…というストーリー。

ミナレが非常に主人公として独特でギャルっぽい見た目ながら落語家のようにまくしたてるように話し、その上ぶっこむネタ・ツッコミが絶妙にニッチで女性っぽくない。どんな生活を送ったらあの例えや切り替えしができるんだ・・・。
世界感(札幌)やキャラデザインは現実寄りなのだが、ミナレを中心に起こる会話や状況がちょっと擦れていながらもコメディチックで、会話のテンポや間もよくできており、ここ最近感じたことのない面白さを持っている作品。
個人的にはミナレ役の杉山里穂さんが素晴らしい、この作品の面白さの7割は彼女のしゃべりで構成されているので、彼女の演技にかかっているとも言える。
とりあえず興味もったら1話を見てくれ、それでわかるから。

 



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ゾイドワイルドZERO」
最近自分の心内評価がうなぎ登りの1作。
評価の理由として、視聴者の見たいゾイドのバトルや活躍などを惜しげもなく見せてくれる個の1点に尽きる。
ストーリーとしては王道的なラインを進んでいるが、その中の範囲でゾイドの個性を強調した戦い方を見せており、CG戦闘の動きのクオリティも非常に良い出来となっている。
直近ではジェノスピノ対オメガレックスといった大型ゾイド同士の大怪獣バトルや、共和国&帝国の総力防衛戦といった胸アツな展開を続けている。
ロボットアニメやゾイドファンなら、シチュエーション的に燃える展開は多いのでぜひ視聴をお勧めしたい。

 

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ガンダムビルドダイバーズRe:
RISE」
ここ最近のガンダム作品では一番ストーリー的に面白く感じている作品。
ガンプラバトルと異世界転生という食い合わせが悪そうな題材であったが、2クール目の話が進むにつれて、そういった部分を上手くSF的設定で繋ぎ合わせ、「なるほどこう来たか…」と思わせる話運びになっている。
また一方でもキャラ描写も上手く変化を描けており、最初は寄せ集めで各々のダメな箇所を表現され異世界を守る
ストーリー展開の中で、挫折と成長を経てチームとしても個人としても徐々にレベルアップしていくシチュエーションが非常に良い。

特に正直ヘナチョコで人間関係を気づくのも上手くなかったカザミが戦闘と住民の触れ合いから、殻を抜け出し始める展開はかなり好みな

展開だった。

もうそろそろ中断していた話数が再開されるので、楽しみにしている。

 

 

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「LISNERS」
US
ロックをモチーフにした世界観とキャラクターがでてくるオリジナルアニメ。

エウレカセブンのシリーズ構成を担当していた佐藤大が手掛け、その路線を踏襲したのかなんなのか、洋楽をタイトルにしたりボーイミーツガールのストーリーテイストなど意識させられるような構成になっている。

個人的な期待感はそこそこ高かったが、1話で出てきた主役ロボ(イクイップメント)のAC-30のダサさにウーンとなったり、ストーリーラインがエウレカセブンの換骨奪胎というか二番煎じになっている感も否めないと個人的には感じてしまった。

また様々な人と出会い成長していくこれまたエウレカジュブナイル感のある展開なのだが、1クールだけにキャラが掘り切れていないのは惜しい。その分キャラ付けは濃かったので、出てくるキャラは個人的には好みだった。

最終決戦のAC-40の覚醒形態とかウィキペディアで見る限りの音楽小ネタの詰め込み具合と、なかなか面白い部分もあるが尺に対して風呂敷が大きすぎた印象、意欲作と自分は評価したい。

どうでもいい話だがミュウはわりと自分的にはツボなヒロインだった。あとナイツマの主人公と同じ声優だと後から知って高橋李依の声質の広さに驚いた、これぞ声優。

 

以上、リハビリがてら簡単に感想書かせていただきました。
雑文お読みいただきありがとうございます。

 

2020夏アニメは自分の見ていないアニメの2期が多いので、オリジナルロボットアニメデカダンスをみつつどうしようか考え中。

まあ野球記事挙げると思いますが。

では気が向いたらまたどこかで。

LISTENERS 各話タイトル音楽元ネタまとめ

今クールのオリジナルロボットアニメ枠のLISTENESを視聴しておりました。
登場人物や地名がUKロック・イギリスの地名に関係しており、折角なので各話タイトルの元ネタの楽曲をまとめました。
もしかしたら間違いあるかも。

 

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リスナーズ 各話タイトル

 

第1話「Live forever

 

 

youtu.be

 

 

第2話「半分人間 HALBER MENSCH」

※Einstürzende Neubauten(アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン) というドイツの実験的バンドのアルバム「Halber Mensch」からと思われる

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第3話「ユーメイドミーリアライズ You Made Me Realize」

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第4話「ティーンスピリット TEENSPIRITT」

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第5話「ビートに抱かれて When doves Cry」

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第6話「 グッバイブルースカイ Goodby blue sky」

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第7話「怒りの日 problems」
オーケストラのヴィヴァルディのレクイエム?
洋ロックだと当てはまる曲が見当たらなかった。違う可能性有り。

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第8話「リアル・ミー The Real me」

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第9話「フリーダム FREEDOM」

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第10話「クロスロードブルース Cross Road blues」

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第11話「アイアムザレザレクション IAM THE RESURRESTION」

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第12話「ハロー・グッバイ HELLO,GOODBYE」

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第13話「トゥモローネバーノーズ TOMORRIW NEVER KNOWS」

youtu.be

fall out boy 和訳 「The kids Aren't Alright」

自分の英語の勉強とfalloutboyへの理解を深めるためのメモ書きみたいなもんです。
正確性は一切保証いたしません。

 

www.youtube.com

 

 

Stuck in the jetwash
ジェットウォッシュに閉じ込められて

 

Bad trip I couldn’t get off
あんな経験は忘れられないよ

 

And maybe I bit off more than I could chew

あの頃の僕は向こう見ずだったかもしれない

 

And overhead of the aqua blue
頭上には青空があって

 

Fall to your knees bring on the rapture
携挙のために跪いた

 

Blessed be the boys time can’t capture
幸せな青春時代はもう見つからないんだ

 

On film or between the sheets
写真にもベッドの上にもね

 

I always fall from your window to the pitch black streets
僕はいつもきみから真っ暗闇に投げ出される

 

And with the black banners raised as the crooked smiles fade
そしてゆがんだ笑顔が消えて、黒旗が掲げられるんだ

 

Former heroes who quit too late
辞めるのが遅すぎたんだ元主人公達は

 

Just wanna fill up the trophy case again
またトロフィーケースを一杯にしたい

 

And in the end
最後に

 

I’d do it all again
僕はどこかでやり直したかったんだ

 

I think you’re my best friend
君は僕の親友だ

 

Don’t you know that the kids aren’t all, kids aren’t alright
子供にはわからないけど皆が子供じゃないって君は分かってない

 

I’ll be yours
僕は君の物になるんだ

 

When it rains it pours
悪い事は重なるみたいで

 

Stay thirsty like before
昔みたいにのどが渇いたままなんだ

 

Don’t you know that the kids aren’t all, kids aren’t alright
子供にはわからないけど皆が子供じゃないって君は分かってない

 

I’m not passive but aggressive
受け身じゃなくて積極的にね

 

Take note, it’s not impressive
印象には残らないからご注意を

 

Empty your sadness
あなたの悲しみを癒させて

 

Like you’re dumping your purse on my bedroom floor
私の寝室の床に財布を捨てるように

 

We put your curse in reverse
呪いを逆手に取って

 

And it’s our time now if you want it to be
もし君が望むなら僕たちの時間になる

 

More the war like the carnival bears set free

カーニバルのクマみたいに多くの争いに解き放たれて

 

And your love is anemic and I can’t believe
でも君の愛は血が通ってなくて信じられないんだ

 

That you couldn’t see it coming from me
君は僕がこうするって思ってなかった

 

And I still feel that rush in my veins
だから僕はいまだに心臓の高鳴りを感じてる

 

It twists my head just a bit too thin
僕の頭は細切れになってるんだ

 

And the people I see in those old photographs I’ve seen are dead
僕が見た古い写真に写っている人たちはもういないんだ

 

And in the end
最後に

 

I’d do it all again
僕はどこかでやり直したかったんだ

 

I think you’re my best friend
君は僕の親友だ

 

Don’t you know that the kids aren’t all, kids aren’t alright
子供にはわからないけど皆が子供じゃないって君は分かってない

 

 I’ll be yours

僕は君の物になるんだ

 

 

When it rains it pours

悪い事は重なるみたいで

 

Stay thirsty like before

昔みたいにのどが渇いたままなんだ



Don’t you know that the kids aren’t all, kids aren’t alright

子供にはわからないけど皆が子供じゃないって君は分かってない

 

And sometimes I just want to sit around and gaze at my shoes

時には座って靴を眺めていたい時もある

And let your dirty sadness fill me up just like a balloon

君の汚れた悲しみを僕の中に風船みたいに満たしていこう

 

And in the end
最後に

 

I’d do it all again
僕はどこかでやり直したかったんだ

 

I think you’re my best friend
君は僕の親友だ

 

Don’t you know that the kids aren’t all, kids aren’t alright
子供にはわからないけど皆が子供じゃないって君は分かってない

 

I’ll be yours

僕は君の物になるんだ

 

When it rains it pours

悪い事は重なるみたいで

 

Stay thirsty like before

昔みたいにのどが渇いたままなんだ

 

Don’t you know that the kids aren’t all, kids aren’t alright

 子供にはわからないけど皆が子供じゃないって君は分かってない

 

 

恐らく青春時代に付き合って別れた彼女(恐らくその後は女友達で収まった)のことをテーマにしてる曲。

 歌詞を翻訳したけど、隠喩的表演が多くてとても一筋縄ではいかない。
分かる人がいたら翻訳指摘いただいても結構です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天ロメロが何をもたらすのか? 素人がセイバーから見る打線への影響

こんにちは、メッカンダです。
今回は、最後の補強のピースとなったロメロ選手を解説していきます。

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2018~2019年度成績

年度 打率 試合 本塁 打点 出塁率 長打率 OPS
2018 0.237 119 25 63 0.313 0.451 0.765
年度 打率 試合 本塁 打点 出塁率 長打率 OPS
2019 0.305 81 18 63 0.363 0.539 0.902


去年は出場試合数が全試合数の半分にとどまるもOPS9割台をマークし、3番吉田と並ぶクリーンナップとして貢献しました。
2018年と比較すると出来過ぎではないかと思う方もいると思いますが、18年度は3月~5月が2割ちょっとと不振が続いた影響であり、その状態でも本塁打8本を記録しているので長打力は間違いない選手です。
ただし調子が下がると出塁率もさがる(≒四球が取れない)傾向があり、そこが19年と
18年の出塁率の差として表れているといえます。

 

ロメロ選手の打撃傾向


まずは球種別傾向から。

球種

 

打率

 

打数

 

安打

 

三振

 

四死球

 

本塁打

 

アウト

(三振以外)

ストレート 0.35 120 42 31 7 9 31
スライダー 0.278 72 20 18 4 6 24
フォーク 0.3 30 9 12 4 0 5
カットボール 0.316 19 6 4 1 2 6
チェンジアップ 0.231 26 6 11 2 1 6
カーブ 0.364 11 4 4 0 0 3
シュート 0.176 17 3 3 4 0 7

 



引用元:https://baseballdata.jp/playerB/1600181_3.html

球種別傾向で見るとストレートに強く、3割を超える成績をあげています。
変化球も打率自体は悪くないですが、三振数を見るとフォークやチェンジアップなどの落ちる球に対して三振が多い傾向が見て取れます。
スライダーに対しては、本塁打数も多く相性も決して悪くないと思います。
ですので、総合すると速球・横変化系のボールに強く、縦変化形のボールに弱い傾向があるといえます。

続いて対左右の成績を見てみましょう。

条件 打率 打席 安打 本塁 三振 四死球 出塁率 長打率
対右投手 0.277 253 62 13 65 25 0.344 0.679
対左投手 0.394 78 28 5 18 5 0.423 0.845

引用元:http://nf3.sakura.ne.jp/Pacific/B/f/9_stat.htm

表を見てわかる通り、圧倒的な対左キラーっぷりを発揮しています。
対右は成績が落ちますがそれでも十分な成績を残しています。
ロメロ選手は投球マップを見ると外角低めと内角低めが弱点なので、恐らくそこにフォークやスライダーなど変化球を投げられてます。右投手は外角低めのコントロールが生命線になるので、なかなか難しいところです。


ロメロ選手が打線にもたらす影響とは?
さて、ロメロ選手の打撃傾向を見たうえで、今度は楽天打線にロメロ選手が加わることを考えていきたいと思います
自分が考える中では、以下のメリットが考えられます。

  1. 対左投手への打線強化
  2. 外国人選手の調子による打順・守備位置オプションの充実
  3. 長打数の増加

 

1.対左投手への打線強化

まず2019年の楽天打線の弱点として、左投手に強いバッターが少ないことが挙げられます。
詳しくは下記の記事を参考にしてほしいのですが、打線の対右打率は0.26に対し対左は0.231とやや苦手にしている傾向があります。

主力打者の左右投手別相性、強力打線の西武は右も左も関係なし パ6球団の数字を分析(前編) | Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト― - (2) 
打撃成績を見れば分かるように、ロメロ選手の加入は打線の対左打率に大きくテコ入れが出来ます。

 

2.主軸選手の調子による打順・守備位置オプションの充実

2019年主軸を任されたのは浅村・ブラッシュ(ウィーラー)ですが、彼らが大きく調子を落とした7月は勝率0.364と大ブレーキになりました。
優勝争いも視野に入れるならば主軸のバックアップも重要になります。ブラッシュと同じ外野手のロメロであれば、彼のバックアップとして十分務まります。
また楽天もメジャーと同じように、DHを休養枠として使っており守備負担の大きいセカンドの浅村を休ませるなど守備位置も含めた戦略も広く取ることができます。

 

3.長打数の増加

昨今メジャーの後を追う形で日本野球でトレンドになっているのが、
・球速上昇(≒被打率低下)
・打者別シフト(≒守備位置・範囲の重要性の上昇)
・中継ぎの早期投入(5,6回から)≒先発のイニング数短縮傾向
だと自分は勝手に思っています。
これらの施策に対しては、やはり少ないチャンスを長打で如何にものにしていくかが重要になっていきます。
楽天打線の特徴として、出塁率は高いものの得点に結び付いていない傾向があります。(併殺数がかなり多い・返す長打力のあるバッターがいないetc.)
五番銀次はアベレージ的には合格なんですが、足が遅いことやHRを考えるとやや物足りない部分があるのも事実でした。
その中軸不足に対して、ロメロ選手が打線で機能すればかなり強化されるはずです。


ロメロ選手の加入によって、楽天打線はかなりの厚みと選択オプションを持つことができました。
この補強は石井GMナイスと言わざるを得ないと思います。
2019年の成績は好調時に離脱したこともあり少し上振れている、と自分は思っていますが、それでも今年は安定して以下の成績ぐらいを残すと予想しています。

年度 打率 試合 本塁 打点 出塁率 長打率 OPS
2020 0.280 100 20 80 0.330 0.530 0.860


オープン戦が始まりましたが、まだ1一ヶ月先なのでまだまだシーズンわかりません。
コロナやオリンピックなどもありますが、シーズン始まるのは楽しみです。

さて楽天の補強シリーズはとりあえず終了です。(J・シャギワは他の人が記事にしているので省略)
ではでは。

楽天酒井知史はどうなるか?~素人がセイバーから見る2020年予想~

どうもメッカンダです。
開幕に向けてキャンプも始まり球春といった季節になってきましたね。

今回は美馬選手の人的保証で楽天に移籍した、酒居知史選手をクローズアップしていきたいと思います。
まずは簡単に彼の経歴から。
2017年に社会人からドラフト2位で入団、2018年には先発で勝利も収め、2019年にはロッテの勝ち継投でも投げていた即戦力の27歳右腕です。


2018~2019年の投球成績
さて一昨年、去年の成績を見てみましょう。

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18~19年成績
2018年の先発を勤めた際には成績が奮っていませんでしたが、19年に中継ぎに転向してからは成績がかなり良化したといえると思います。
25HPあげているので、ある程度通用したといってもいいでしょう。


2019年投球内訳
彼の持ち球として、抜群の性能を誇るのがフォークです。
グラフを見てわかる通り、左右関係なく高い空振り率をほこる、圧倒的な決め球です。
右打者にはスライダーもあり、そのおかげか被打率が0.214とかなり効いています。
ですが反面左打者への横変化球がなく、ストレートとフォークの2球種をメインにしてなんとかしています。
左打者への被打率は0.26でやや高め、今後対応されることを考えると対策がほしいところ。

https://i.gyazo.com/b5de600a0405ccd1bf4e9e586e678928.png

引用元:https://spaia.jp/baseball/npb/player/1600142


今後の課題と改善案
さて今後どうするかを考える上で、もう少し彼の成績にクローズアップしてみましょう。
下記画像は酒居選手の投手指標に関する一覧です。
2018年と比べるとほぼ全ての指標が改善傾向にあるのですが、HR/9(被本塁打率)が悪化しています。
投球割合の表を見て分かるように、投球の中でストライクが被本塁打率が高いのが見て取れます。
彼のストライクは平均球速143㎞とやや遅く、特にパリーグの右腕は速球派が多いので対応されやすかったと考えるのが妥当でしょうか。
https://i.gyazo.com/1bc2bea1a5944a4688504c48312796de.png

引用元:http://nf3.sakura.ne.jp/Pacific/M/p/23_stat.htm

対策として考えられるのは二つ。
1つはストレートの球速アップ。モデルケースとして、同じくフォーク・スライダーが持ち球の森原投手が挙げられます。
彼のストレートの平均球速は149㎞で、左はストレートとフォークのみでほぼ抑えています。
フォークとスライダーの空振り率が高いと酒居選手にとっては、より強みを活かせる形になります。

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2019森原選手投球割合
引用元:https://spaia.jp/baseball/npb/player/1600096


もう一つは持ち球としてツーシームを覚えること。
こちらはストレートと近い球速で投げられれば、外角に投げる際に二択を迫ることでカウントを稼いだりゴロアウトにすることができます。
近年亜大ツーシームという下変化量が大きい垂れるツーシームを投げるピッチャーが増えていますが、
今回は芯から外させたいので横変化量があるツーシームを投げれれば理想的ですね。
これはできるようになれば、先発やロングリリーフも視野に入るかもしれません。




キャンプインも始まり、酒井選手が昨年からどう進化するのか。
比較的層が厚い楽天中継ぎ陣は競争も激化しているので、その中でどう活躍するか楽しみです。

涌井秀章は楽天で復活するのか!? 素人がセイバーで見てみる原因の追求

気づけばもうオリンピックイヤーになってしまった、という事実に震えています。
メッカンダです。

今回は19年冬に楽天に金銭トレードで移籍した涌井選手について取り上げたいと思います。
移籍したロッテでもエースとして活躍していた涌井ですが、今年は2軍落ちも3回ほどあり、本人にとっても苦しいシーズンだったと思います。
ではここ3年の成績を比較しながら見ていきましょう。


2017~2019の成績

年度 防御率 先発 投球回 勝利 敗戦 WHIP
2019 4.5 17 104 3 7 1.42
2018 3.7 22 150.2 7 9 1.31
2017 3.99 25 158 5 11 1.32


防御率などほぼ全て成績が悪化しているのがわかります。
ちなみに投球回も先発数を割って平均投球回を出すと、ここ3年で一番悪いです。
そんな状態になってしまった涌井投手の、成績悪化の原因を指標などから探っていきたいたいと思います。

そもそも涌井選手はどんな投手か?
最高球速150kmを出し、変化球も多い本格派右腕でイニング数も稼げる優秀な先発ピッチャーでした。
対左にはフォーク・チェンジアップ、対右にはスライダー・シュートを多用するのが基本的な投球術です。

直近3年の球種別データ

  2017 2018 2019
球種 被打率 空振率 見逃率 被打率 空振率 見逃率 被打率 空振率 見逃率
ストレート 0.247 7.40% 17.82% 0.308 7.59% 15.92% 0.261 6.79% 15.65%
スライダー 0.189 9.34% 16.10% 0.22 10.81% 18.13% 0.313 10.92% 19.61%
シュート 0.404 6.30% 15.13% 0.359 2.60% 11.04% 0.448 7.33% 14.00%
チェンジアップ       0.214 9.68% 8.06% 0.289 16.94% 12.10%
フォーク 0.288 8.63% 9.43% 0.169 14.50% 8.40% 0.25 14.19% 6.76%
カットボール 0.293 8.51% 17.55% 0.326 8.62% 13.22% 0.316 9.57% 18.09%
カーブ 0.276 5.39% 20.36% 0.313 7.14% 30.22% 0.2 1.80% 30.63%

引用元:https://baseballdata.jp/

ここ3年の球種別データをまとめてみました。過去3年で最も悪化している数字の箇所を赤字にしています。
データを見ると
・全体的に今年は変化球の被打率が悪化、ただし全体的に空振り率や見逃し率は前年比で良化。
・ストレートは空振り率・見逃し率で悪化傾向。

まとめるとストレートは見逃さず当てやすい傾向になりつつあり、変化球も過去三年で一番空振りや見逃しを奪えるが、当てられると安打になりやすいといった感じでしょうか。
まだ原因を特定するには難しいですね・・・一般的には空振り率が高いと被打率も下がる傾向ありますし。
変化球の被打率は対左右の成績にも関わるので、続いてここ三年の対左右別打率を確認してみましょう。


直近3年の左右被打率

    被打率 出塁率 長打率 OPS K/BB
2019
0.289 0.340 0.444 0.784 4.50
0.289 0.333 0.444 0.777 2.63
2018
0.285 0.332 0.427 0.759 2.72
0.26 0.315 0.422 0.738 2.00
2017
0.278 0.337 0.426 0.763 2.28
0.239 0.318 0.386 0.704 2.07

引用元:https://baseballdata.jp/


基本的には右より左打者が得意ですが、今年はその左打者への成績も悪化しているのがわかります。
K/BBはここ三年比では一番優秀なので先ほど球種別でのデータと組み合わせると、コントロールはよく空振りも取れてはいるが、バットに当たると安打・長打になる可能性が高い、という形になるでしょうか。
対左の被打率が年々悪化しているのが気になるので、今年の投球マップを見てみましょう。


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2019年投球マップ

引用元:https://spaia.jp/baseball/npb/player/500014


対左の投球マップを注視してみると、外角真ん中から低めは投球割合が高い中で被打率が低めです。しかし投球割合の低い内角が被打率が高いのが気がかり。
外角低めに投げるのがおおよそフォーク・チェンジアップ・ストレート、内角に投げるシュート・カットボールなどが捉えられていると考えるべきでしょうか。
もう一つ、対左の投球割合としてはアウトハイが多いのが気になるところ。対左はK/BBでもわかる通りコマンドが落ちる傾向にありますが、投球割合が高いので意図的に投げ込んでる可能性はあります。
さて対右打者を見てると、左と傾向が逆で内角は低め以外が被打率が低いのに対し、外角は真ん中が悪化傾向にあります。スライダーは低めに来ないと打たれる、シュートやチェンジアップも内角低めが持ってかれているといった印象を受けます。



さて今年ロッテ投手陣が大きく影響を受けた要素がもう一つあります。
以前の鈴木大地選手の記事でも取り上げた、ホームランラグーンの設置です。
2018年の成績とPFと比較して、その影響を確認しておきましょう。

2018~2019ZOZOマリンのPF

  年度 得点PF 本塁打PF
ZOZO
2019 0.94 1.08
2018 0.9 0.88

引用元:https://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2719.html

 

2018~2019涌井選手指標

  HQS率 被BABIP HR/9 GO/AO LOB% PR
2019 17.60% 0.331 1.21 0.83 71.40% -6.87
2018 36.40% 0.303 0.96 1.19 76.00% 3.33


引用元:http://nf3.sakura.ne.jp/Pacific/M/p/18_stat.htm


まずPFから比較してみると、ホームランラグーンがついたことでPFが大幅に上がっています。2018年はHRが出にくい球場と言われる京セラ・札幌ドームと同じ数値だったので、打者有利に傾いたと言えます。ただ打高球場(東京ドーム・神宮・ハマスタ・ヤフド)はおおよそ1.20~1.40を記録しているので、HRが普通に出るぐらいになったぐらいのイメージでいいでしょう。
涌井選手の成績と合わせてみると、被本塁打が増えたのはラグーン効果といえるかもしれしれません。ただし援護点も増えているので、デメリットのみ享受していたわけではないのが分かります。
そして指標をみていて、少し気になる点がいくつか。
まずGO/AOの割合が低下していること。この値が低いほどフライアウトが多いということなんですが、2017年もGO/AOが1.13だったことを踏まえると、「ゴロアウトが取れない」=フライになる強い打球を飛ばされているということになるはずです。つまり変化球でゴロを取れなくなっている可能性が高いです。
もう一つ、今年は残塁率(LOB%)が低く出塁したランナーを返しがちですが、どうも被BABIPを見ると若干運が悪かった可能性も否めないです。(平均は3.00、高いと運が悪いということになる)



総括
今までのデータから分かるとして
・コントロールは劣化しておらず、空振りも取れる
・ただしゴロが取れなくなりつつある(=強い打球を飛ばされている)
・特に変化球はフォークを除き悪化傾向に、空振りを取るか打たれるかの構図
・成績悪化は対左の被打率が上昇したのが大きな要因の一つ
・対左は内角や外角高めで打ち取れていない
・フライボーラー化が進んだところに、ホームランラグーンの影響でダブルパンチ
といった感じでしょうか。

涌井選手の課題と期待
極端に言えば今の状態はストライクゾーンで勝負できる球種がなくなりつつある状態と言えるでしょう。
涌井選手の年齢を考えると球速などの出力アップは厳しいでしょうから、モデルチェンジか変化球(特にシュート・スライダー)の変化量を調整することなどが必要かもしれません。投球マップを見ている限り、外角低めへの投げ分けができているので変化球の被打率が下降するようであれば楽天でもローテの一角を務めることは可能だと思います。
あと2つ追い風になるかもしれないポイントがあります。
一つは楽天のホーム球場楽天生命宮城のPFを考えると、被本塁打が少し減る可能性があること。
もう一つは来期楽天外野陣(島内・辰巳・オコエ・田中和)が守備範囲が割かし広く、フライボーラー化していても多少は誤魔化しがききそうという点です。

楽天先発陣は松井先発転向もあり、頭数はそろいつつありますが是非ともローテを守る活躍をして頂きたいです。

期待する成績はこちら

防御率 先発 投球回 勝利 完投数 WHIP
3.9 11 80 5 2 1.32



2020年の楽天イーグルスに乞うご期待。
シーズン始まるまでにFA補償できた酒井選手の記事も書こうと思います。
ではでは。




楽天鈴木大地は活躍できるのか?~素人がセイバーから見る2020年予想~

皆様、お久しぶりです。
今回は楽天交換トレード移籍して来た鈴木大地選手が、来年楽天にどのような影響を及ぼしそうか、という点をセイバーなどから考察致します。
相変わらずセイバー素人の観点からなのと、調子などで大幅に成績は変わるんであんまりあてにしないでね。

1.鈴木大地選手の打撃傾向

ではまず鈴木大地選手の19年度成績から。

年度 試合 打率 本塁打 打点 出塁率 OPS
2019 140 0.288 15 68 0.373 0.826


特筆すべきは今年キャリアハイを更新した本塁打出塁率、OPS。
出塁率、OPSともパリーグ10傑に入るレベルに達しています。
地味に四球数と2塁打数(34)も過去最高をたたき出し、長打力を開眼させたことが伺えます。
今年ZOZOマリンではホームランラグーンが導入されたことも長打力向上につながったきっかけでしょうか、そこは後ほど詳しく見ていきましょう。

続いて彼の打撃スタイルを見てみましょうか。

https://i.gyazo.com/744453c500bf120aee5062bf8003ebeb.png

引用元:https://spaia.jp/

  試合 打率 本塁打 打点 出塁率 OPS 四球 死球  
対右 458 0.274 13 48 0.35 0.787 37 10  
対左 155 0.336 2 21 0.442 0.949 19 6  
球種 打率 打数 安打 四死 三振 アウト内容
ストレート 0.317 265 84 7 36 26 結果 総数 割合
スライダー 0.266 79 21 4 8 14 ゴロ 136 35.20%
シュート 0.372 43 16 1 3 5 フライ 162 42.00%
フォーク 0.214 56 12 2 6 15 空三振 58 15.00%
チェンジアップ 0.308 26 8 0 1 5 見三振 17 4.40%
シンカー 0.5 8 4 0 1 2 犠打 13 3.40%
カットボール 0.16 25 4 1 1 3      
カーブ 0.125 24 3 0 0 5      

 

 

引用元:http://nf3.sakura.ne.jp/index.html

    https://baseballdata.jp/

データを眺めていくと特徴として

  • 高めに強いプルヒッター
  • 内角・真ん中低めが苦手(後者はおそらくフォークとかの影響)、ただし内角甘めは長打の可能性あり
  • ストレート・シュート系などの速球に強め
  • 縦変化量が大きい球種が苦手
  • 空振り率(ストライクゾーン空振り率4%!)の低さから見るにミートが非常にうまく、かつゾーン管理(ボール見逃し率80%)も徹底している。

という特徴が浮かび上がってきます。
フライのアウト比率が高いのはやはりホームランラグーンとフライボール革命を意識してのことでしょうか。
ボールの見極めも上手く、かつコンタクト率が高いのは、楽天だと島内選手が挙げられます。
今季の楽天打線は浅村・ブラッシュを筆頭に出塁率の高い打者が多かったので、鈴木大地選手の加入はチャンスメイク・打点力に大きく向上しそうです。


続いて走塁面。

spd UBR wsb
3.6 2.4 0.1
平均 平均 平均
4.0~5.0 0 0

引用元:https://1point02.jp/op/index.aspx

走塁指標は聞きなれない単語が多いと思いますので、簡単に説明を。
spd:盗塁・三塁打・得点から導き出す足の速さを測る指標。平均は4~5。
UBR:走塁による得点貢献を測る指標。
wsb:盗塁による得点貢献を測る指標。

さてデータを見ていくと

  • 走力は平均よりやや劣り、盗塁は基本はしない。(19年度は企盗塁数4)
  • spdの割にUBRが高いので走塁・打球判断が上手いと思われる。

おそらくですが、脚力の足りない部分を野球脳で補っているタイプかと思います。
盗塁数も少ないですが企盗塁数4に対し3盗塁を決めるなど判断は悪くありません。
楽天は走塁・盗塁指標とも悪い打者(銀次・島内など)が多く、3塁生還率の低さ(12球団ワースト)もあり高い出塁率を生かし切れていない傾向があります。
その現状に対し、鈴木大地選手の走塁は大きな強みとなる可能性があります。

 


2.楽天打線のどこが適任か?

ざっと打撃と走塁を探ってみると個人的に思ったことがあります。
それは楽天打線の2番を担えるのでは?という点です。

2019年楽天は2番打者の扱いに苦労し、やりくりを四苦八苦しておりました。
理由として2番打者に当てはまる打者(足の早い・左打ち・強い打球が打てるプルヒッター)がなかなかいないという点で、出塁率が高く左打ちの島内・銀次は両者とも足が速いとはいえず併殺機会を作りがちでした。(チーム併殺数はパリーグ1位
足の速い辰巳・田中和をおいても成績が伸び悩みも絡み2番が上手く機能せず、最終的には茂木・島内の並びで落ち着きます。

さて島内選手と鈴木大地選手の違いを比較しておきましょう。

両者とも左打ちでコンタクト力が高く、長打が打てるが足がそこまで良くないという特徴があります。

この両者の大きな違いは打球方向とアウト内容になります。

島内選手の打球方向・アウト内容まとめ

アウト内容
結果 総数 割合
ゴロ 154 42.10%
フライ 138 37.70%
空三振 49 13.40%
見三振 16 4.40%
犠打 9 2.50%
左方向 中方向 右方向
32.6%
(142)
23.4%
(102)
44.0%
(192)

引用元:http://nf3.sakura.ne.jp/index.html


島内選手は打者としてはプルヒッター寄りですが、レフトセンターにも打ち分けられるのがデータからわかります。一方でゴロアウト率がフライアウトよりも高めになっています。

一方、鈴木大地選手はライト方向が50%を超えるプルヒッターであり、かつフライ>ゴロを示すフライヒッターでもあります。

2番打者の求められる要素である強い打球を打てるプルヒッターにマッチしているという点では、鈴木大地選手が適していると言えます。

楽天の来季打線は

1.茂木

2.鈴木大地

3.浅村

4.ブラッシュ

5.島内

6.銀次

が今のところは良さそうです。

 
3.来期成績にかかわる要素のまとめ

来期の成績を考えるにあたって、個人的には大きく2つの要素が絡んでくると思います。
まず一つが対楽天から対ロッテの投手陣に変わること。
今年の球団別成績を見ていきましょうか

年度 試合 打率 本塁打 打点 出塁率 OPS
25 0.326 3 7 0.41 0.933
25 0.237 0 12 0.327 0.647
25 0.239 0 6 0.352 0.634
22 0.275 4 13 0.356 0.818

引用元:https://baseballdata.jp/

 

日ハムに次いで、楽天投手陣からも荒稼ぎしていましたのが分かります。
で打たれた投手陣のメンツを見ていると・・・。

名前 投打 打率 打席 打数 安打 本塁 三振 四球
美馬学 0.294 19 17 5 3 0 2

 引用元:http://nf3.sakura.ne.jp/index.html

 

お前か・・・。
確かにストレート・シュートがカウント玉の美馬は、相性が良くないと思ってましたがまさかここまでとは。
他にも森原(.286)や松井(.500)、岸(.333)など打たれたピッチャーはいますが、10打席以上の対戦があるのは美馬・石橋(.222)の二人なので、まず美馬とは相性がいいといって良いでしょう。
さて残るはロッテのローテPとの相性はどうでしょうか。簡単に表にまとめてみました。

涌井 ストレート スライダー シュート チェンジアップ フォーク カットボール
石川 ストレート シンカー シュート カットボール カーブ  
二木 ストレート フォーク スライダー カーブ    
西野 ストレート スライダー フォーク カーブ    
小島 ストレート カットボール チェンジアップ      
種市 ストレート フォーク スライダー      
岩下 ストレート フォーク スライダー      

得意球種苦手球種赤 被打数10以上の球種のみ表記

記事を書いているうちに、衝撃の涌井金銭トレード・・・。なので涌井選手の項目は省きます。
石川ですが、今年のシュートの被打率が5割近いのでそもそもシュートを生かし切れていない印象。シンカーも対戦級数が少ないですが、打率はよいので美馬・石川当たりにはいい成績を残せそうです。
さて残りの投手陣は二木を除いて1年通した実績がないものの、好成績を残せそうなメンツばかり。個人的には種市・西野が怖いですね。
今年の球種別傾向を振り返ってみるとスライダーに対しては本塁打3本を記録しており、甘く入れば飛ばせるのが分かります。ただし空振り率が17%ほどあるので、得意かどうかは難しいところ。
ですのでロッテ投手陣のスライダーに対しどこまで対処できるかが肝になりそうです。

2点目は鈴木大地のアウトの傾向にあります。
さっそくここ3年のアウト内容を見ていきましょう。

  2019年 2018年 2017年
アウト内容
結果 総数 割合 総数 割合 総数 割合
ゴロ 136 35.20% 139 38.10% 136 35.90%
フライ 162 42.00% 158 43.30% 155 40.90%
空三振 58 15.00% 43 11.80% 69 18.20%
見三振 17 4.40% 12 3.30% 16 4.20%
犠打 13 3.40% 13 3.60% 3 0.80%


3年連続でアウト内容がフライが多い、球を打ち上げることを意識しているのがわかります。
なぜここ3年のアウト内容を確認したかというと、フライ比率が高いバッターこそOPSが高くなる可能性が上がるという理論があるからです。

詳しくは是非記事を確認していただきたいのですが、
ざっくり説明すると「ゴロを打つとOPSが下降に、フライを打つとOPS上昇につながる傾向がある」というフラレボを裏付ける理論になります。
で何が言いたいかと言うと、ここ3年のフライアウト比率が高い鈴木大地選手はOPSは上昇あるいは高水準保てる可能性が高いということです。(もちろんアウト比率が変われば落ちる可能性もあります。)

あと個人的にはホーム球場の差がどうでるかも気になっています。
ホームランラグーンができ、ヒッターズパークになった(と言われる)ZOZOマリンから楽天生命パークに移り、HRなどが出にくくなりそうかな、と予想しています。
2019年PF

本拠地 得点 本塁打 単打 二塁打 三塁打
ZOZOマリンスタジアム 0.94 1.08 0.9 1.13 0.61
楽天生命パーク宮城 0.89 0.87 1.02 0.88 0.9

引用元:https://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2546.html

まだ長期でPFの傾向が出ていないのでZOZOマリンがヒッターズパークになったとは言い切れないですが、この1年だと長打が出やすい傾向があります。
今年の楽天生命パークは真逆で長打が出にくい傾向にありますが、通年で見ると本塁打PFが高く二塁打・3塁打PFが低い傾向にあります。
なので鈴木大地選手の影響としては2・3塁打がややマイナスに、本塁打がプラスの補正がかかりそうです。


4.総括
まず個人的な見解として、来年の彼の成績は打点が伸びる可能性が高いと予想しています。
理由として、今年の楽天野手陣は出塁率が高い傾向にあったからです。(.333でパ2位)金森打撃コーチの影響もあり全体的に球を見る傾向になってきているのもあるでしょう。
今年のHR数15本を超えるかどうかはやや判断が難しいところです。今年は交流戦で6本も稼いでおり、対戦相手が楽天からロッテ投手陣に代わる影響も大きいです。
ただし楽天生命パークのホームランの出やすさは、今年のZOZOマリンとそれほど変わらない数値である為、2桁本塁打は維持出来ると予想しています。
そして、OPSはアウト比率がこの3年間と同じぐらいであれば同程度ぐらいには収まるかなっと思ってます。

2020年の成績予想はずばりこちら。
打率:0.280 本塁打:11 打点:78 OPS:0.810

ロッテ投手陣と対戦でやや成績が下降することを予想していますが、来年オリンピックでペナントが中断するためバテるなどの影響は出にくそう(今年は9月バテバテで調子を落としていた)、3番浅村がいることで勝負される機会が増えてることなどを踏まえると、イーブンぐらいになると踏んでいます。

来年の優勝の鍵になると個人的には思ってるので、これを上回る活躍をしてもらいたいとは思っています。来年の彼の活躍を楽しみにしています。

それでは。